車窓にはワシントン湖の緑があふれ、きらきら光る湖の桟橋には、これからひと泳ぎしようとでもいうのか、水着姿の親子が盛んに手を振っています。
鉄路は、シアトルの内海であるワシントン湖の東岸に沿って北上する。
湖を過ぎた頃、いよいよこの列車のハイライト、ベルビューにかかる高さ30メートル、長さ297メートルのウィルバートン陸橋WilburtonTrestleにさしかかった。
「皆様、これからがこの列車のハイライトです。
どうぞ車窓からの絶景をお楽しみください」アナウンスが流れると、列車は急に速度をゆるめ、ゴトリゴトリと揺れながら、今にも止まりそうなほどゆっくりと、橋を渡った。
下を見ると、その余りの高さに頭がくらくらして、思わず「ヒェー」と声が出てしまった。
この陸橋、1904年にNorthernPacificRailwayによって建設された、北西太平洋岸で最長の木造陸橋なのだ。