タイガーが命がけで稼いだファイトマネーをつぎ込んでも、根本的な問題は解決しない。
また、「かわいそうな」みなしごたちをブラウン管の向こうから、多少の優越感を持って見つめていた人たちも、イヤラシイとしかいいようがない意識に満ち満ちていました。
だが、そうはいっても、そのころ覚えた「タイガーマスク」への感動まで否定しようとは思わない。
のちに「タイガーマスクニ世」が81年に作られ、現実のリングの上でも何人めかの、生身のタイガーマスクが活躍していると聞く。
だが、タイガーマスクは、当時の人たちといっしょに、笑い声を残してどこかに去っていったままだ。
もう二度と帰ってくることはありません。